太陽を盗んだ男 | bohemian rhapsody in blue

太陽を盗んだ男

TV等じゃ殆ど放映されないし(そりゃそうだろ)、あまり映画雑誌、カルチャー
情報誌等にも登場しないため最近の若者にはめっぽう認知されていないけど
その筋では(どの筋だ?)邦画史上、文句なしの最高傑作と謳われており
その存在を知って以来、乙姫、彦星並にいつか会える日を待ち侘びていた
沢田研二主演、菅原文太怪演、長谷川和彦監督作品
『太陽を盗んだ男』を遂に見ました。
これおじさん相当期待して敷居高くしてたんだけど想像以上ですた。
原子爆弾を製造する過程も捨てがたい
(ジュリーがやってた原子爆弾の作り方の
授業受けてー!)けど、やっぱりクライマックスの菅原文太との屋上での
やりとりが良かった!
(こっからネタバレ⇒)
2人でビルから落ちる所のゾクゾク感は『復讐するは我にあり』の
緒方拳と三國連太郎の最後の会話ぐらい空気が伝わって来ました。
『お前が殺したいものは、お前自身じゃ、死ねえ!!』
という菅原文太のセリフも良かったな。これは監督のメッセージなのでは
あるまいか。いいセリフも多い映画でした。

(こっから推測⇒)
戦時中に息子が死んでしまい、天皇に直訴して息子を返してし貰おうと
半ば狂った考えだけど、
本当に叶えたいことを実現するためにバスジャックをして
皇居に乗り込んだ犯人と、原子爆弾を製造したがいざ
その力を使って何をしようかというと、
浮かんでこなくてローリングストーンズを来日させる
とか五億円用意させて、メーデーの時にそれを空中からばら撒くと言った
ただの愉快犯的犯行しか出来ない主人公。
これは対比されてんのかな。
『お前は何がしたいんだ?』って言われてんのかな。

主人公も何がしたいのか分からなかった。
心の奥底ではその事に対する嫌悪があった。
そしてある日バスジャック事件に遭遇し、
見事に解決した菅原文太演じる警部に
まぶしさ(嫉妬?畏怖?まーそんなの。)を感じた。
それが引き金となり原子爆弾を作り大きな力を手に入れようとした。
そうすることで何か変わると思ってたんだろうし、
警部(それに多くの人間)
をあっと言わせたかったんだろう。
だけどいざその力を手に入れると
力の使い方、使い道がわからない。
結局何をしたいのか分からないまま。

そういう状態に対して、警部は上記の言葉を
浴びせたんじゃないだろうか。
まー何度も見て色々考えたいっす。
この映画ただおもろいだけじゃないぜ。
多分深い。考えすぎかな。

まー舞台とか状況を変えても同じメッセージを
伝えられそうだけど
やっぱりこういう事件調にするほうが絶対面白い。
カーチェイス、群集きっちりつかってる。
西部警察がちらつくw
『太陽を盗んだ男』、俺絶賛、俺震撼、俺全米1位。
これはすげえ。いわずもがなだが傑作。
ジュリー、マジカッコ良い!マジ不安定!
文太も渋いし、存在感すげエー!
つーか池上きみこもかなりイッてるキャラだぜ!


太陽を盗んだ男(みんなのレビュー)

ココのレビューって大概鼻につくw
参考にしないほうがいいよ。


買っとけDVD(太陽を盗んだ男)

皇居と首都高、許可とってなかったー!!!凄い熱意!

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そーいやマジオモロリストに入ってる
スピリッツの漫画『オメガトライブ』の
作者もこれ絶賛してたな。あとながせまさとしとか。